ハマナス花散歩

海辺に咲くハマナスの花の色は夏の北国の海に似合います・かわいいハマナスの花と実は夏の花散歩の楽しみ

　バラ科バラ属ハマナス（浜茄子Beach Rose Rosa rugosa）は双子葉、落葉、低木で原産は日本、中国、ロシア、朝鮮半島などの東アジアです。バラ科バラ属ハマナス（学名Rosa rugosa）は北日本や東日本の海岸地方で良く見られ、夏に赤いバラの花に似た花を咲かせます。ハマナスの花は香りが良く、夏から秋にかけて赤い実（ローズヒップと呼ばれる）をつけます。花も実もかわいいハマナスの花散歩は夏の楽しみです。バラ属ハマナスの花を写真、ハマナスの花散歩地図、ハマナスの花情報でお楽しみ下さい。

《バラ科バラ属ハマナスの花写真・ハマナス花観察地図》

北海道網走市北浜駅前に咲くハマナスの花とオホーツク海（撮影2005.8.25）

　北海道網走市釧網本線北浜駅はオホーツク海に最も近い駅です。釧網本線北浜駅前数メートル先には北の海オホーツク海が広がります。夏の終わり（撮影2005.8.25）に釧網本線北浜駅からオホーツク海に出てみるとオホーツク海の海岸にハマナスの花が咲いていました。ハマナスの花は直径8cmほどで、赤いバラの花のようです。ハマナスの花は、強いバラに似た芳香を持ちます。オホーツク海とハマナスの花よく似合います。

啄木小公園に咲くハマナスの花と啄木像写真（撮影2015.6.3）

　北国の砂浜に自生するハマナスRosa rugosaの美しい花は、多くの文学者にも愛されている花です。初夏に函館大森浜にある啄木小公園を花散歩していると、石川啄木像の前に、香りの良いハマナスの花が咲いていました（撮影2015.6.3）。啄木像の横には啄木の句「潮かおる　北の浜辺の　砂山の　かの浜薔薇（ハマナス）よ　今年も咲けるや」の、句碑が添えられていました。初夏の啄木小公園に咲くハマナスの花と、啄木像の様子は感動的です。

　ハマナス（Beach Rose）の花はバラ科特有の花で、がく片5、花弁5（八重咲あり）、雄蕊多数です。初夏に函館ベイエリアから函館駅に向けて花散歩していると、摩周丸近くに直径10cmほどの見事なハマナスの花が咲いていました（撮影2015.6.3）。ハマナスは英語でBeach Roseとも呼ばれますが、北国の海岸地方に多く観察されます。

　ハマナス（浜茄子）は日本を代表するバラ属の植物で、北海道で多く見かけます。ハマナスは花期後赤色の実（ローズヒップ）を付けます。初秋に函館大沼国定公園を花散歩していると、赤色のハマナスの実が稔っていました（撮影2021.8.25）。

《バラ科バラ属ハマナスRosa rugosaの花情報・名称由来》

植物名	バラ属ハマナス　英名　Japanese Rose、Beach Rose　漢字　浜茄子　浜梨　中国語　玫瑰
学名	Rosa rugosa
科名	バラ科　Rosaceae
属名	バラ属　Rosa
花期	夏の花
花色	赤色花、まれに白色花
原産	東アジア、日本、朝鮮半島、中国、ロシア
観察地	オホーツク北浜駅、函館、神威岬、横浜、札幌、小樽、富良野、
特徴	北日本海岸地方の砂地を好む、バラの花に似た赤い花をつける、夏秋に赤い実赤い実は食用にされる（ローズヒップジャムなど）、ハマナスの枝には細かな棘がある双子葉、落葉、低木、奇数羽状複葉、がく片5、花弁5（重弁あり）、雄蕊多数、花期後実
利用	鑑賞、公園、生け垣、切花、香水、食用（Rose hip）、ジャム、飲用、医薬品、漢方薬、化粧品
意味	ハマナス＝浜茄子（海岸地方のナシの実に似た植物）、Beach Rose＝砂浜のバラの意味 Rosa＝The Latin word 'rosa' means 'rose'＝ラテン語で「バラ」の意味、バラ属を表す rugosa＝The Latin word 'rugosa' means 'wrinkled'＝ラテン語で「しわがある」の意味

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《バラ科バラ属ハマナスの花写真・ハマナス花観察地図》

　ハマナスはバラ科バラ属の植物で、属名はRosaです。Rosa＝The Latin word 'rosa' means 'rose'＝ラテン語で「バラ」の意味で、バラ属を表しています。ハマナスは日本など東アジアが原産の植物で、日本を代表するバラの一つと呼んでよいものです。秋に横浜市南部にある海の公園を花散歩していると、海岸に綺麗なハマナスの花が咲いていました（撮影2014.10.4）。

横浜山下公園に咲くハマナスの花と氷川丸（撮影2011.5.8）

　横浜山下公園は横浜を代表する公園の一つです。山下公園は横浜港に面していて港の眺めが素晴らしい公園です。山下公園にはバラ園などもあり四季の花を楽しめます。山下公園に初夏（撮影2011.5.8）ハマナスの花が咲いていました。ハマナスの花が咲く時期は、北海道網走市と横浜ではずいぶん違うようですね。

　北海道函館市は北海道の最南端にある港町です。函館市の開港は横浜と同じ時期で、函館市内には外国文化の色が多く残っています。初夏から夏（撮影2003.5.31）に函館市内を散策すると、函館市内にハマナスの花が多く見られます。ハマナスの花の香りは素晴らしく、初夏の函館はハマナスの香りで満ちているようです。函館市内に咲くハマナスの花を良く観察すると、バラの花とほとんど同じですね。

　ハマナス（浜茄子Beach Rose Rosa rugosa）の花色は赤紫色のものが多いですが、稀に白色のものも観察されます。初夏の横浜は、浜風が爽やかです。初夏（2012年7月2日）山下公園を散歩していると、白色のハマナスの花が咲いていました。白色のハマナスの花は、珍しいです。白色のハマナスの花も、きれいですね。

《バラ科バラ属ハマナスの花写真・ハマナス花観察地図》

北海道積丹半島神威岬の赤いハマナスの実写真（撮影2006.8.22）

　北海道積丹半島神威岬は日本海に面した美しい岬です。積丹半島神威岬は交通の便が悪い場所ですが、シャコタンブルーといわれる美しい海が広がります。夏の終わり（撮影2006.8.22）に積丹半島神威岬に荒れる積丹の海を背景に赤いハマナスの実が実っていました。ハマナスの実ののにナデシコの花が風に揺れます。荒れる積丹の海を背景にした、ハマナスのオレンジ色の実も美しいですね。ハマナスの実はローズヒップ（Rose hip）といわれ、ヨーロッパでは栄養価の高い実として重宝されています。参照積丹半島の植物と自然

　北海道積丹半島神威岬の積丹の海は晴れると美しい青色に染まります。初秋の晴れた日（撮影2006.8.25）に北海道積丹半島神威岬を訪問すると、シャコタンブルーの海を背景に赤いハマナスの実が印象的でした。積丹の海が晴れるのを、4日間待った甲斐がありました。

山下公園に実るハマナスの実と氷川丸写真（撮影2012.7.23）

　横浜山下公園を散歩していると氷川丸を背景にハマナスの赤い実が実っていました（撮影2012.7.23）。ハマナスは花も美しいですが、浜茄子（ハマナス）の実もきれいです。ハマナスの実はジャムにしてもおいしいです。ハマナスは花が美しく、花の香りも素晴らしく、実の色の変化も美しく、実を食べてもおいしいと、ハマナスは何度も楽しめるのがうれしいですね。

　ハマナスの種名はrugosaですが、rugosa＝The Latin word 'rugosa' means 'wrinkled'＝ラテン語で「しわがある」の意味です。rugosa=rough and wrinkled leaves（ハマナスの粗くしわのある葉）を意味しているようです。初夏に函館元町公園を花散歩していると、粗くしわのあるハマナスの葉の間から美しい花が咲きだしていました（撮影2015.6.2）。

《ハマナスの花実写真アルバム・ハマナスの花観察地図》

函館啄木小公園に咲く白色のハマナス花写真（撮影2015.6.3）

横浜臨港パークに稔るオレンジ色のハマナスの実写真（撮影2014.8.12）

函館立待ち岬を望む啄木小公園に咲くハマナス花写真（撮影2015.6.3）

函館立待岬を望む啄木小公園に咲くハマナスの花は美しく切ない

　バラ科バラ属ハマナス（浜茄子Beach Rose Rosa rugosa）は日本など東アジアが原産の美しい植物です。ハマナスは日本原産の植物なのて、栽培も比較的容易です。ハマナスと同じバラ科のバラと同じ部分と異なる部分を比べてみるのも面白いです。このページのハマナスの花写真は全て現地取材で、1枚1枚撮影したものです。1枚でもこのページのハマナスの写真で、気に入った写真があれば光栄です。

　ハマナスの花とハマナスの実、ハマナス花散歩楽しんでもらえたでしょうか？初夏から夏にかけて海辺を飾るハマナスの花は、夏の海と似合うきれいで香りの良い花です。またハマナスの実（果実）は食用にもなり、ローズヒップオイル（食用油、スキンケアオイル）もとれます。皆様もこのページの地図を頼りに、ハマナス花散歩を楽しんでください。ハマナスの花を楽しめば、身も心も元気になりそうです。よろしかったらヒマワリ花散歩も眺めていってください。