ゲットウ花実葉散歩

ゲットウの美しい花と香りの良い葉は世界中で人気・ゲットウの美しい花実葉は四季の花散歩の楽しみ

　ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ（月桃Shell Ginger Alpinia zerumbet）は東アジアが原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。ゲットウの花はショウガ科特有の円錐花序の筒状花で、がく片筒状3裂、花弁筒状3裂で、雄蕊（唇状）6、雌蕊1は合着し唇状になっています。ゲットウの花は、同じショウガ科のショウガの花とよく似た花構造をしています。ゲットウは花期後、赤色、オレンジ色の美しい実を付けます。ゲットウの葉には芳香成分が含まれ、月桃餅や化粧品など多方面に利用されています。ゲットウをゲットウ花実葉写真、ゲットウ花実葉観察地図、ゲットウ花実葉情報でお楽しみ下さい。

《ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ月桃Shell Ginger Alpinia zerumbetの花実葉写真・花実葉観察地図》

沖縄県中城中村家に茂るゲットウの葉写真（撮影2017.1.25）

　ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ（月桃Shell Ginger Alpinia zerumbet）は東アジアが原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。ゲットウは主に、種子で増えます。ゲットウは花や葉が美しく、香りが良いので世界中で人気です。ゲットウは成長する1.5～2mになり、常緑の美しい葉と美しい花が人気です。冬に沖縄県中城に近い中村家（重要文化財）を訪問すると、黄緑色の美しいゲットウの葉が茂っていました（撮影2017.1.25）。

　ゲットウAlpinia zerumbetの花はショウガ科特有の円錐花序の筒状花で、がく片筒状3裂、花弁筒状3裂で、雄蕊（唇状）6、雌蕊1は合着し唇状になっています。ゲットウの花は、同じショウガ科のショウガの花とよく似た花構造をしています。ゲットウのがく片と花弁は、白色（紅色）で筒状です。ゲットウの花が開くと中にオレンジ色の唇状の構造が見えますが、これは雄蕊が合着したもので、上部に雌蕊の柱頭が付いています。夏に横浜八景島を花散歩していると、ゲットウの白色の花蕾が開き雄蕊が合着した唇状でオレンジ色の構造を観察できました（撮影2009.7.12）。

　ゲットウ（月桃Shell Ginger ）は花期後、赤色、オレンジ色の美しい実を付けます。冬に沖縄の万座ビーチを花散歩していると、ゲットウの葉影にゲットウのオレンジ色の実（蒴果）を見つかました（撮影2019.1.23）。ゲットウの花や葉も美しいですが、ゲットウの実も素晴らしいです。

《ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ月桃Shell Ginger Alpinia zerumbetの花実葉情報》　

植物名	ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ　漢字　月桃　英語　Shell Ginger　中国語　艶山姜
学名	Alpinia zerumbet　Alpinia formosana　他
科名	ショウガ科
属名	ハナミョウガ属　Alpinia
花期	夏の花　初夏花
花色	白色花　赤色実　オレンジ色の実
原産	東アジア（台湾、沖縄、中国、マレーシア、他）　熱帯植物
観察	沖縄県　台北市　横浜市　横須賀市　鎌倉市　東京都　大阪府　他
特徴	ショウガ科、地下茎、種子で増える、常緑、多年生、草本、高さ2m、葉互生、葉披針形、葉大花期春夏頃、花色（外白色、内部黄色）、がく片筒状3裂、花弁筒状3裂、雄蕊6唇状、雌蕊1、花期後赤色の実（さく果）、虫よけ、防腐、観賞用、漢方薬（艶山姜）、食用（月桃）、鉢植、庭園
利用	観葉植物、庭園、虫よけ、防腐、観賞、漢方薬（艶山姜）、食用（月桃）、鉢植、お茶、化粧品
意味	ゲットウ＝月桃（蕾花の色形状から）、Shell Ginger＝「貝殻状の生姜」の意味（蕾花の形状から）属名Alpinia＝name from Botanist Prospero Alpini＝イタリアの植物学者、Alpini氏の名から種名zerumbet＝ゲットウの種名

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《ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ月桃Shell Ginger Alpinia zerumbetの花実葉写真・花実葉観察地図》

モモの実の様に白と桃色が美しいゲットウの花蕾写真（撮影2013.7.7）

　ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ（月桃Shell Ginger Alpinia zerumbet）は東アジアが原産の単子葉、常緑、多年生、草本です。ゲットウは主に、種子で増えます。ゲットウは花や葉が美しく、香りが良いので世界中で人気です。ゲットウは成長する1.5～2mになり、常緑の美しい葉と美しい花が人気です。夏に横浜みなとみらい駅から臨港パークに向けて花散歩していると、ゲットウのモモの実に似た花蕾が円錐花序に下垂れていました（撮影2013.7.7）。臨港パーク近くのゲットウ（月桃）の花蕾は、先端が美しい桃色で本物のモモの実の様に美しく見えました。

沖縄県東南植物楽園に茂るゲットウの葉写真（撮影2017.1.24）

　ゲットウ（月桃Shell Ginger Alpinia zerumbet）は東アジアの熱帯地方が原産の植物です。ゲットウは成長する1.5～2mになり、常緑の美しい葉と美しい花が人気です。ゲットウの葉は観葉植物としても人気があります。冬に沖縄県東南植物楽園を花散歩していると、ゲットウの美しい葉が茂っていました（撮影2017.1.24）。沖縄県東南植物楽園に茂るゲットウの葉は、形も色も良く涼しげに見えました。

《ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ月桃Shell Ginger Alpinia zerumbetの花実葉写真・花実葉観察地図》

ゲットウの雄蕊と雌蕊の柱頭が合着した構造写真（撮影2012.12.22）

　ゲットウ（月桃）の花構造は、ショウガ科特有の花構造です。ゲットウの花は、少しラン科の花に似ています。ゲットウの雄蕊は6個ありますが、そのうち2個は合着しオレンジ色の唇弁のようになっています。ゲットウの雄蕊3個は退化して付属片となっています。6個のゲットウの雄蕊の内、1個だけが本来の役目を果たしています。ゲットウの雄蕊1は雌蕊の柱頭と合着し、唇状の構造の上部に付いています。冬に首里城公園を花散歩していると、ゲットウの花が開き雄蕊と雌蕊の柱頭が合着した構造が観察できました（撮影2012.12.22）。ゲットウの雄蕊と雌蕊の柱頭が合着した構造は、白色で先端に柱頭が観察できます。

　ゲットウ（月桃）は、種子と地下茎で増えます。ゲットウは一般的にはショウガに似た地下茎を掘り出し、鉢や庭先に植えておけば容易に増やすことができます。また種子植物であるゲットウAlpinia zerumbetは花期後、赤色、オレンジ色の美しい実を付けます。ゲットウの実はさく果で、熟すと実が開き中から種子が出て来ます。ゲットウの種子は漢方薬（艶山姜）やお茶として利用されます。冬に首里城公園を花散歩していると、ゲットウの赤色、オレンジ色の実が観察できました（撮影2015.1.27）。

　ショウガ科のゲットウAlpinia zerumbetの葉は地下茎から直接偽茎を伸ばし、長さ25cm～75cm程の長楕円形の幅広の葉を付けます。ゲットウの葉は美しく、観葉植物としても人気があります。またゲットウの葉にはショウガや肉桂に似た爽やかな香りがあり、食品の包装、保存などにも使われます。冬に首里城公園を花散歩していると、2m程に育ったゲットウの緑色の美しい葉が首里城の朱色の屋根を飾っていました（撮影2015.1.27）。

大阪服部緑地植物園に露地栽培されるゲットウの葉写真（撮影2014.10.19）

　野生のゲットウAlpinia zerumbetの葉は緑色のものが多いですが、栽培されているものは斑入りの葉の物が多いです。秋に大阪服部緑地植物園を花散歩していると、園内に斑入り葉のゲットウが露地栽培されていました（撮影2014.10.19）。大阪服部緑地植物園に露地栽培されるゲットウの斑入りの葉は秋の日に輝いて見えました。大阪服部緑地植物園に露地栽培されるゲットウの美しい葉を見ると、ゲットウが観葉植物として人気があるのもうなずけます。

　ゲットウAlpinia zerumbetは東アジアの熱帯、亜熱帯が原産の常緑、多年生植物です。冬に台北市にある台北植物園を花散歩していると、園内のゲットウの葉が冬でも美しく輝いて見えました（撮影2008.1.5）。台湾ではゲットウは月桃と呼ばれ、様々な用途で親しまれている植物です。台湾にはゲットウAlpinia zerumbetの他に台湾月桃Alpinia formosanaなどが知られています。台湾でもゲットウは、漢方薬（仁丹）や菓子材料などに利用されています。台北植物園は無料で気軽に見学できる植物園なので、台北花散歩に最適な場所です。

　ゲットウ（月桃）は、亜熱帯にある沖縄県でも身近な植物です。冬に沖縄県にある世界遺産に登録された識名園内を花散歩していると、ゲットウAlpinia zerumbetの葉が元気に茂っていました（撮影2015.1.27）。沖縄識名園に生えるゲットウの葉は冬でも生き生きとして見えました。

《ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ月桃Shell Ginger Alpinia zerumbetの花実葉写真・花実葉観察地図》

沖縄県万座ビーチに生えるゲットウの葉写真（撮影2015.1.26）

　沖縄県ではゲットウAlpinia zerumbetは、道端に生えていることが多いです。冬に万座毛から万座ビーチに向けて花散歩していると、ゲットウの葉が道端に茂っていました（撮影2015.1.26）。横浜ではゲットウは観葉植物として重宝されていますが、沖縄県では道端に何気なく生えている場所もあります。

沖縄熱帯ドリームセンターに生えるゲットウの葉写真（撮影2015.1.26）

　ゲットウ（月桃）は日本や中国では月桃と呼ばれていますが、蕾花の色形状が桃の実の様に見えるからです。またゲットウは英語でShell Gingerと呼ばれますが、「貝殻状の生姜」の意味（蕾花の形状から）です。ゲットウは各国で、美しい言葉で表現されています。冬に沖縄熱帯ドリームセンターを花散歩していると、ゲットウの斑入り葉が栽培されていました（撮影2015.1.26）。沖縄熱帯ドリームセンターに生えるゲットウの斑入り葉はとても印象的に見えました。

横浜ランドマークタワーに飾られたゲットウの葉写真（撮影2014.9.6）

　横浜ではゲットウAlpinia zerumbetの葉は、お洒落な観葉植物として栽培されています。秋に横浜ランドマークタワー付近を花散歩していると、斑入りのゲットウの葉が鉢植えにされていました（撮影2014.9.6）。横浜ランドマークタワーに飾られたゲットウの葉は、白色の部分が多くアントシアニンで赤色に色づいていました。

備瀬フクギ並木に生えるゲットウの葉写真（撮影2015.1.26）

　冬に沖縄県備瀬にあるフクギ並木道を花散歩していると、備瀬フクギ並木道脇にゲットウ（月桃）の葉が生えていました（撮影2015.1.26）。備瀬フクギ並木に生えるゲットウの葉はフクギの木に負けない力強さを持っていました。

　ゲットウ（月桃）は、熱帯・亜熱帯地方ではとても重宝な植物です。ゲットウは漢方薬や食用、食品の包装などの他、草履などの服飾品としても利用されてきました。沖縄海洋博公園内にある熱帯亜熱帯都市緑化植物園内を見学していると、ゲットウで編まれた草履や座布団などが展示されていました（撮影2015.1.26）。

《ショウガ科ハナミョウガ属ゲットウ月桃Shell Ginger Alpinia zerumbetの花実葉写真・花実葉観察地図》

　沖縄県ではゲットウAlpinia zerumbetは、特別な意味を持ちます。沖縄県には、月桃（ゲットウ）の日があります。沖縄県では旧暦の12月8日（新暦2015.1.27）に、ゲットウの葉で包まれたお餅を食べる習慣があります。ショウガ科のゲットウの葉には様々な薬用成分が含まれ、爽やかな香りがあります。冬に那覇市にある牧志公設市場を花散歩していると、ゲットウの葉で造られたムーチー餅が販売されていました（撮影2015.1.27）。沖縄県では旧暦の12月8日に子供の年の数のムーチー餅を、子供部屋に吊るす習慣があるそうです。ムーチーの日にムーチー餅を食べることで、無病息災を願うそうです。

首里城公園円鑑池畔に生えるゲットウの葉写真（撮影2012.12.22）

　ゲットウの属名ハナミョウガ属Alpinia＝name from Botanist Prospero Alpini＝イタリアの植物学者、Alpini氏の名から付けられています。ハナミョウガ属のゲットウ（月桃）は香りが良く庭園、鉢植え、観賞用の他、薬草（漢方薬）としても利用されています。冬に首里城公園内にある円鑑池畔を花散歩していると、弁財天堂を背景にゲットウの葉が茂っていました（撮影2012.12.22）。首里城公園円鑑池畔に生えるゲットウの葉は、とても涼しげに見えました。

カヌチャベイビーチヤシの木下に自生するゲットウの葉写真（撮影2013.1.30）

　本州ではゲットウ（月桃）は観葉植物として大切に育てられていますが、沖縄県では道端にふつうに生えています。自生するゲットウの葉は観葉植物の様な派手さはありませんが、緑色が濃くそのままでも美しいです。冬にカヌチャベイビーチヤシの木並木を花散歩していると、自生するゲットウの葉が観察できました（撮影2013.1.30）。雨に濡れるカヌチャベイビーチ、ヤシの木下に自生するゲットウの葉もきれいです。

　ゲットウAlpinia zerumbetは最近、都会でも観葉植物などとして人気です。初夏に横浜そごうを花散歩していると、ゲットウの花に出逢いました（撮影2013.6.24）。横浜そごうに咲くゲットウの花は太陽の下ではありませんが、比較的元気に咲いていました。

大阪服部緑地植物園に稔るゲットウの実写真（撮影2014.10.19）

　ゲットウ（月桃）は花が咲いた後、オレンジ色から赤色の実を付けます。ゲットウの実はほぼ球形で、熟すと青紫色の種子が出来ます。ゲットウの種子にはCardamominなどの成分が含まれています。秋に大阪服部緑地植物園を花散歩していると、オレンジ色のゲットウの実が稔っていました（撮影2014.10.19）。

　ゲットウ（月桃）は、東アジアが原産の植物です。ゲットウ（月桃）の冬でも美しい葉と花は、四季の花散歩の楽しみです。冬に首里城城壁近くを花散歩していると、ゲットウ（月桃）の葉がとてもきれいでした。ゲットウ（月桃）は、世界中で鉢植えや庭飾りとして人気です。ゲットウ（月桃）の美しく香りの良い葉は月桃餅や化粧品、虫よけなどにも利用されています。月桃と同じショウガ科のショウガ、ウコン、ミョウガと部分と、異なる部分を観察してみるのもおもしろいです。このページの中で皆様が気に入ったゲットウ（月桃）の花写真が、一枚でもあれば幸いです。

　ゲットウ（月桃）花実散歩楽しんでもらえたでしょうか？美しいゲットウ（月桃）の花実葉は、世界中で親しまれています。皆様もこのページの地図を片手に、ゲットウ（月桃）花実散歩を楽しんでください。ゲットウ（月桃）花実葉散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。またゲットウ（月桃）は、漢方薬（艶山姜）としても利用されている植物です。なお資料写真の背景がボケていますが、ゲットウ（月桃）花実葉が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらタマサンゴ花実散歩も眺めていってください。