ザクロ花実散歩

夏の日差しに赤く輝くザクロの花は情熱的・ザクロの花と実は夏から秋の花散歩の楽しみ

　ミソハギ科ザクロ属ザクロ（石榴Pomegranate Punica granatum）は双子葉、落葉、小高木です。ザクロの原産はイランなど西アジアの温暖地域です。ザクロは成長すると約5mで、冬に葉を落とし、春に2～8cmの倒卵形の鮮やかな緑色の葉を茂らせます。ザクロは初夏から夏に、長さ2～3cmの先が丸みを帯びた赤色の筒鐘状の蕾をつけます。ザクロの花は直径3cm程の鐘状で鮮やかな赤色が印象的です。ザクロの花はがく片6、花弁6、雌蕊1、雄蕊多数、子房下位で上部6室、下部3室です。ザクロの花実を、ザクロ花実写真、ザクロ花実観察地図、ザクロ花実情報でお楽しみ下さい。

《ミソハギ科ザクロ属ザクロ石榴Pomegranate Punica granatum花写真・花観察地図》

　ザクロ（石榴Pomegranate Punica granatum）の原産はイランなど西アジアですが、日本にはシルクロードを経て中国経由で日本にやってきた植物と考えられています。ザクロは秋に直径6cm程の表面がゴツゴツした実を実らせます。ザクロの紅色の蕾や花、実は世界中で親しまれています。初秋のザクロ坂を飾るザクロの実は、がく片6がよくわかります。

京都嵯峨野二尊院近くに咲くザクロの花写真（撮影2016.5.19）

　ザクロPunica granatumの原産はイランなど西アジアの温暖地域です。ザクロは成長すると約5mで、冬に葉を落とし、春に2～8cmの倒卵形の鮮やかな緑色の葉を茂らせます。ザクロは初夏から夏に、長さ2～3cmの先が丸みを帯びた赤色の筒鐘状の蕾をつけます。ザクロの花は直径3cm程の鐘状で、鮮やかな赤色が印象的です。初夏に京都嵯峨野二尊院近くを花散歩していると、黄緑色の葉と鮮やかな紅色のザクロの花を見ることができました（撮影2016.5.19）。

東京港区石榴坂に稔るザクロの実と黄葉写真（撮影2016.11.30）

　ザクロ（石榴）は秋に直径6cm程の、表面がゴツゴツした実（漿果）を実らせます。ザクロの実は6室に分かれ中には多数の食用部分である、種衣（仮種皮）に覆われた種子がたくさん入っています。秋に東京港区にある石榴坂を花散歩していると、ザクロの実が割れ、中から種衣（仮種皮）に覆われた種子が見えていました。この時期ザクロの葉は黄葉し、しばらくすると落葉します。

《ミソハギ科ザクロ属ザクロ石榴Pomegranate Punica granatumの花情報》　　

花名前	ミソハギ科ザクロ属ザクロ　漢字　石榴　英語　Pomegranate　中国語　石榴
学名	Punica granatum　Punica protopunica　他
科名	ミソハギ科　Lythraceae
属名	ザクロ属　Punica
花期	初夏の花　夏の花
花色	赤色花
原産	西アジア
観察地	横浜市、鎌倉市、横須賀市、東京都、静岡県、長野県、他
特徴	双子葉、落葉、小高木、ミソハギ科、ザクロ属、種子で増える、葉は対生長さ2～8cm倒卵形冬に落葉、花は長さ2～3cm直径3cm鐘状、花色赤色（稀に白色）がく片6、花弁6、雄蕊多数秋に花托が膨らみ直径6cm程の丸みを帯びた実を実らせる、種子多数で種子の周りを食用
利用	食用、飲用、薬用、漢方薬（石榴）、虫下し、観賞用、絵画、文学
意味	ザクロ（原産地西アジア、ザグロス山脈から？）＝石榴（中国語） Pomegranate（英語）＝粒の多い、リンゴの意味、属名Punica＝Punicasラテン語でカルタゴの種名granatum＝ラテン語で「粒状の」を意味

サイト内の検索は下のカスタム検索を利用ください（例：初夏の花）

《ミソハギ科ザクロ属ザクロ石榴Pomegranate Punica granatum花写真・花観察地図》

　ミソハギ科ザクロ属ザクロ（石榴Pomegranate Punica granatum）は西アジア原産の植物です。ザクロの紅色（赤色）の美しい花と実は世界中で親しまれています。ザクロは成長すると5m程になります。ザクロは落葉樹で冬に葉を落とし、春鮮やかな緑色の葉を茂らせます。初夏から夏に枝先や枝中ほどに筒鐘状の紅色（赤色）の蕾を付け、鐘状の花を咲かせます。夏に東京浜離宮を花散歩していると、鮮やかな緑色の葉を茂らせた枝先に、紅色（赤色）の美しい花と蕾がありました（撮影2012.6.12）。ザクロの紅色（赤色）の美しい花と蕾は夏空に映えます。

　ザクロは初夏から夏に、長さ2～3cm程の先が丸みを帯びた筒鐘状の紅色（赤色）の蕾を付けます。ザクロの花も美しいですが、ザクロの蕾も可愛らしいです。ザクロのがく片は厚みを帯びていて、6裂しています。ザクロのがく片が割れると、中からザクロの紅色（赤色）の花弁（6枚）が顔を出します。夏に鎌倉駅前にある大巧寺を雨上がりに花散歩していると、雨にぬれたザクロの蕾と蕾の先が割れた花がありました（撮影2010.6.27）。雨上がりのザクロの花と蕾も、濃いザクロの緑色の葉に映え美しいです。

《ミソハギ科ザクロ属ザクロ石榴Pomegranate Punica granatum花写真・花観察地図》

　ミソハギ科のザクロの花の花弁は、6枚で鐘状に開きます。ザクロの花の中心に、雌蕊1と雄蕊多数があります。初夏に横浜三渓園近くを花散歩していると、花開いたザクロの花がありました（撮影2006.6.17）。横浜横浜三渓園近くに咲くザクロの花は、雄蕊多数が寄り集まり雌蕊は見えませんでした。

　初夏に横浜山手を花散歩していると、ザクロの花が咲き出していました（撮影2006.6.6）。ザクロの原産は西アジアで、ザクロは中国を経由して日本に入ってきた植物です。ザクロは漢字で石榴と書きますが、石榴（しーりゅー）は中国名です。初夏の日差しを浴びて咲くザクロの花と葉は目に鮮やかです。

　初秋に横浜天王森泉公園近くを花散歩していると、ザクロの実が稔っていました（撮影2004.9.15）。ザクロの実は直径6～10cm程で花托（かたく）が膨らんだものです。ザクロの実の下部を見ると、ザクロの蕾が6裂した名残が見えます。ザクロやリンゴはがく片より下の、花托（かたく）が膨らんでできています。参照横浜実りの秋

長野県穂高駅近くに稔るザクロの実写真（参照2003.10.19）

　秋に長野県穂高神社近くを花散歩していると、ザクロの実が稔っていました（参照2003.10.19）。ザクロの原産は比較的温暖な西アジアと考えられていますが、長野県安曇野市でも結実するのを見て驚きました。長野県安曇野市に稔るザクロの実は「リンゴの実」のように見えました。

《ミソハギ科ザクロ属ザクロ石榴Pomegranate Punica granatum花写真・花観察地図》

大阪服部緑化植物園に稔るザクロの実写真（撮影2014.10.19）

　ザクロPunica granatumの属名はPunica（ザクロ属）で、2種程が知られています。ザクロ属の属名Punica＝The name is derived from the Latin word for the pomegranate, malum punicum, meaning "Carthaginian apple".＝古代ラテン語のpomegranate（malum punicum）から来たもので、「カルタゴのリンゴ」を意味します。秋に大阪服部緑化植物園内を花散歩していると、「リンゴの実」の様に見える赤色のザクロの実が観察できました（撮影2014.10.19）。

横浜山手ブラフ18番館近くに稔るザクロの実写真（撮影2012.11.28）

　秋に横浜山手ブラフ18番館近くを花散歩していると、小さなザクロの実が稔っていました（撮影2012.11.28）。小さなザクロの実を良く見ると、6裂したがく片と多数の雄蕊が観察できました。横浜山手に稔るザクロの実に、夏に咲いた雄蕊まで残っているのに驚かされました。秋に横浜山手に稔るザクロの実はザクロの花のつくりと、実のでき方が良く分かるものでした。

奈良元興寺門前に飾られたザクロの実写真（撮影2014.10.21）

　ザクロPunica granatumの種名granatum＝from Latin word granatum is “(many) grained” or “(many) seeds,”＝ザクロの種名granatumは古代ラテン語で「沢山の粒子（種）」の意味です。秋に奈良元興寺の門前を花散歩していると、ザクロの実（漿果）が飾られていました（撮影2014.10.21）。奈良元興寺門前に飾られたザクロの実は割れ、中からたくさんの種衣（仮種皮）に覆われた種子が見えていました。奈良元興寺門前に飾られたザクロの実は、色合いも素晴らしく芸術的にも見えます。

横須賀うみかぜ公園近くに稔る紫色のザクロの実写真（撮影2008.9.25）

　初秋に横須賀うみかぜ公園近くを花散歩していると、紫色のザクロの実が稔っていました（撮影2008.9.25）。紫色のザクロの実も、味わいがあります。ザクロの実を割ると6室に分かれた、多数の種子が出てきます。ザクロの種子の周りの仮種皮は食べることができ、食用や飲用として世界中の人々に親しまれています。また彫刻家高村光太郎や高村千恵子もザクロ（石榴）の魅力に取り付かれ、ザクロの素晴らしい作品を残しています。

《ミソハギ科ザクロ属ザクロ石榴Pomegranate Punica granatum花写真アルバム・花観察地図》

横浜野島公園近くの海辺に咲くザクロ花写真（撮影2015.5.24）

横浜野島公園近くの海辺に咲くザクロの花は初夏らしく明るい花です

鎌倉極楽寺近くに咲くザクロの花と蕾写真（撮影2006.6.20）

神奈川歯科大学門前に咲くザクロの花写真（撮影2015.6.11）

　ミソハギ科ザクロ属ザクロ（石榴Pomegranate Punica granatum）は西アジア原産の植物です。紅色（赤色）のザクロの花や蕾は初夏から夏の庭園を明るく飾ります。ザクロ（石榴）の花と実は初夏から秋の花散歩には、欠かせない植物です。同じミソハギ科のサルスベリの花や実と同じ部分と、異なる部分を観察してみるのもおもしろいです。このページの中で皆様が気に入ったザクロの花写真が、一枚でもあれば幸いです。

　ザクロ花実散歩楽しんでもらえたでしょうか？ザクロの明るく、情熱的な花は、初夏から夏の花散歩の楽しみです。皆様もこのページの地図を片手にザクロ花実散歩を楽しんでください。ザクロ花実散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。なお資料写真の背景がボケていますが、ザクロ（石榴）の花と実が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらイワタバコ花散歩も眺めていってください。