ハルジオン花散歩

春の庭園や街路を白色、紅色の花で飾るハルジオン・ハルジオンの可愛らしく繊細な花は春の花散歩の楽しみ

　キク科ムカシヨモギ属ハルジオン（春紫苑Philadelphia fleabane Erigeron philadelphicus 他）は北アメリカが原産の双子葉、多年生、草本です。ハルジオンは主に、種子で増えます。ハルジオンの花はキク科特有の白色（紫色）の花で、頭状花序で黄色い管状花と白色（紫色）の舌状花でできています。ハルジオンをハルジオン花写真、ハルジオン花観察地図、ハルジオン花情報でお楽しみ下さい。

★キク科ムカシヨモギ属ハルジオン春紫苑Philadelphia fleabane Erigeron philadelphicus 花写真・花観察地図★

横浜みなと博物館に咲くハルジオン花写真（撮影2015.5.9）

　ハルジオン（Philadelphia fleabane）は北アメリカが原産の双子葉、多年生、草本です。春の道端や野原を白色（紫色）の繊細で可愛らしい花で飾るハルジオンは、里に春を告げる花です。ハルジオンの花蕾は、薄紫色（紅色）で少しうつむき加減です。5月の初めに横浜みなと博物館の港に面した草原を花散歩していると、薄紅色の花蕾と開花して白色になった繊細な花弁を付けたハルジオンの花が咲いていました（撮影2015.5.9）。横浜みなと博物館に咲くハルジオンの花は、横浜港を明るく飾ります。

観音崎で青い海を背景に花開くハルジオン花写真（撮影2015.5.5）

　ハルジオンErigeron philadelphicusの花は花開くと、細く繊細な舌状花が涼しげに風にたなびくようにも見えます。初夏に観音崎公園を花散歩していると、ハルジオンの細く繊細な花弁（舌状花）が涼しげに見えました（撮影2015.5.5）。観音崎公園に咲くハルジオンの花は白色で、観音崎の青い海に映えます。

　ハルジオン（春紫苑）は北アメリカが原産の植物で現在ハルジオンは要注意外来生物に指定されていますが、元々は観賞用植物として栽培されていたものです。ハルジオン（春紫苑）の名は、とても優雅で美しい名前です。春に横浜象の鼻パークを花散歩していると、ハルジオンの花が横浜港を母港とする飛鳥Ⅱを背景に咲いていました（撮影2020.4.17）。

　ハルジオン（Philadelphia fleabane）の花期は春から初夏で、花色は白色、紅色、薄紫色などです。ハルジオンはあまり派手な花ではありませんが、春に咲くその姿はけなげに見えます。春に横浜富岡公園を花散歩していると、広場に咲く白色のハルジオンが春の陽光に輝いて見えました（撮影2020.4.26）。

《キク科ムカシヨモギ属ハルジオン春紫苑Philadelphia fleabane Erigeron philadelphicus 他の花情報》　

植物名	キク科ムカシヨモギ属ハルジオン　漢字春紫苑　英語 Philadelphia fleabane　中国語　春飛蓬
学名	Erigeron philadelphicus　他
科名	キク科　Asteraceae
属名	ムカシヨモギ属　Erigeron
花期	春花　初夏花
花色	白色花　赤色花　紫色花
原産	北アメリカ
観察	横浜、東京、鎌倉、横須賀、京都、大阪、長野、他
特徴	キク科、種子で増える、双子葉、多年生、草本、高さ30～90cm、葉互生、頭状花序黄色い管状花と白色（紫色）の舌状花、花期（春花）、花色（白色花、紫色花）、花期後実（痩果）、要注意外来生物、雑草、観賞、庭園、他
利用	要注意外来生物、雑草、観賞、庭園、他
意味	ハルジオン＝春紫苑＝シオンの花に似る、Philadelphia fleabane＝フィラデルヒアのムカシヨモギ属名Erigeron＝from Greek word 'eri(early)+geron(old man)'＝ギリシャ語で「すぐに年寄りに」の意種名philadelphicus＝from the Latin word 'of Philadelphia'＝ラテン語で「フィラデルフィアの」意味

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《キク科ムカシヨモギ属ハルジオン春紫苑Philadelphia fleabane Erigeron philadelphicus 他の花写真・観察地図》

鎌倉海蔵寺の竹林前に咲き始めたハルジオンの花蕾写真（撮影2013.4.5）

　ハルジオンErigeron philadelphicusは多年草で秋に発芽し、冬はロゼッタ（根生葉）で過ごし、春に花茎を伸ばします。ハルジオンの茎は毛で覆われ、葉は互生です。ハルジオンの花茎ははじめ下向きに垂れて蕾が下向きになっています。春に鎌倉海蔵寺竹林付近を花散歩していると、日当たりの良い場所に生えたハルジオンの蕾が下向きに垂れている様子が観察できました（撮影2013.4.5）。鎌倉海蔵寺の竹林前に咲き始めたハルジオンの花蕾は、先端が紅色に染まり始めています。

横浜汽車道で咲き始めたハルジオン花写真（撮影2013.4.16）

　ハルジオン（春紫苑）の花は咲き始めの蕾と、頭状花序の中の細い繊細な舌状花が開き始めた頃が特に美しいです。春に横浜汽車道を花散歩していると、咲き始めたハルジオン花が開きだしていました（撮影2013.4.16）。ハルジオンの下向きに垂れた、紅色に色づいた花蕾も可愛らしいです。

《キク科ムカシヨモギ属ハルジオン春紫苑Philadelphia fleabane Erigeron philadelphicus 他の花写真・観察地図》

　ハルジオン（春紫苑）の花茎は、30cm～90cm程の高さになりますが、細く頼りなげです。春の夕刻に横浜開港当時からある象の鼻の形をした埠頭（参照広重浮世絵横浜海岸通之図）近くに造られた象の鼻パークの鉄橋付近を花散歩していると、頼りなげに揺らめくハルジオンの花が咲いていました（撮影2016.4.23）。象の鼻パークに咲くハルジオン花は、横浜赤レンガ倉庫を美しく飾ります。

　ハルジオンErigeron philadelphicusは主に、種子（痩果）で増えます。ハルジオンは花期後タンポポのような、毛のある痩果を風で飛ばし増えます。ハルジオンは繁殖力が強いので、要注意外来生物に指定されています。しかしハルジオンは元々は、観賞用植物として栽培されていたものです。春に浜離宮庭園を花散歩していると、ハルジオンの花が美しい庭園を背景に咲いていました（撮影2015.4.23）。

横浜臨港パークを背景に咲く薄紅色のハルジオン花写真（撮影2016.4.27）

　ハルジオン（春紫苑）のつぼみは紫色や紅色のものがありますが、開花すると白色になるものが多いです。これは花弁に含まれるアントシアニン系の色素が花弁の細胞のpHの変化で色が変化すると考えられています。春に横浜臨港パーク近くを花散歩していると、開花してからも紅色（赤色）が濃いハルジオンの花が横浜港を背景に咲いていました（撮影2016.4.27）。横浜臨港パークを背景に咲く薄紅色のハルジオン花はとても美しく可憐な花に見えました。

《キク科ムカシヨモギ属ハルジオン春紫苑Philadelphia fleabane Erigeron philadelphicus 他の花写真・観察地図》

鎌倉亀ヶ谷切通に咲く白色のハルジオン花写真（撮影2014.5.11）

　ハルジオンErigeron philadelphicusの属名Erigeron（ムカシヨモギ属）＝from Greek word 'eri(early)+geron(old man)'＝ギリシャ語で「すぐに年寄りに」の意味です。(参照：The genus name, Erigeron, is derived from two Greek words, either eri, meaning 'early' or erio, meaning 'woolly', and geron, meaning 'old man'. Thus a flower that has early flowers and gray to whitish seed heads)ムカシヨモギ属（Erigeron）の植物は花期後実（痩果）を付けますが、痩果の毛が白髪頭のお年寄りの様に見えることから属名Erigeronの名が付けられたようです。初夏に鎌倉古道亀ヶ谷切通を花散歩していると、白髪頭の様に見える白色のハルジオンの花が咲いていました（撮影2014.5.11）。

走水神社の裏山に咲くハルジオン花と走水の海写真（撮影2016.4.18）

　ハルジオンErigeron philadelphicusの種名philadelphicus＝from the Latin word 'of Philadelphia'＝ラテン語で「フィラデルフィアPhiladelphiaの」意味です。ハルジオンは北アメリカが原産でアメリカ合衆国からカナダにかけて広く分布しています。ハルジオンの種名は、アメリカ合衆国独立宣言起草の地フィラデルフィアPhiladelphiaの輝かしい名が付けられています。春に走水神社の裏山を花散歩していると、走水の海を背景にハルジオンの花が咲き始めていました（撮影2016.4.18）。

　ハルジオン（春紫苑）は北アメリカが原産の植物ですが、日本でも広く分布しています。春に東京高輪付近を花散歩していると、ハルジオンの花が咲いていました（撮影2013.4.28）。ハルジオンの花は、東京でも春の花として広く親しまれている花です。

《キク科ムカシヨモギ属ハルジオン春紫苑Philadelphia fleabane Erigeron philadelphicus　他　花アルバム》

　象の鼻パークを花散歩していると白色のハルジオンの花が豪華客船を背景に爽やかに咲いていました

　八景島から海の公園に向けて花散歩していると白色のハルジオンの花が爽やかに咲いていました

鎌倉若宮大路段葛付近に咲くハルジオン花写真（撮影2015.5.4）

　鎌倉若宮大路段葛付近に咲くハルジオンの花は道端の可愛らしい花です

新宿御苑母と子の森に咲くハルジオン花写真（撮影2015.4.24）

鎌倉古道化粧坂に咲く白色のハルジオンの花も質素で可愛らしい

横浜山手エリスマン邸前に咲く薄紅色のハルジオン花写真（撮影2014.5.6）

　夕刻の横浜山手エリスマン邸前に咲く薄紅色のハルジオンの花も艶やか

横浜港を背景に咲く白色のハルジオン花写真（撮影2016.4.27）

春に横浜マリンウオーク近くを花散歩していると、白色のハルジオンの花が多数咲いていました（撮影2016.4.27）。ハルジオン（春紫苑）の可愛らしい花は、横浜港を明るく飾ります。

　ハルジオン（春紫苑）は北アメリカが原産の植物で、春の道端や草原を可愛らしい花で飾ります。ハルジオン（春紫苑）は要注意外来生物に指定されていますが、細い花弁の可愛らしいは春の花として知られています。ハルジオン（春紫苑）と同じキク科のミヤマアキノキリンソウの花と同じ部分と違う部分を比較してみるのも良いですね。

　ハルジオン（春紫苑）花散歩を、楽しんでもらえたでしょうか？ハルジオン（春紫苑）の白色の可愛らしい花は、春の道端、草原を美しく飾ります。ハルジオン（春紫苑）の明るい花は里に春を届けてくれます。皆様もこのページの地図を片手に、ハルジオン（春紫苑）花散歩を楽しんでください。ハルジオン（春紫苑）花散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。なお資料写真の背景がボケていますが、ハルジオン（春紫苑）の花が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらエニシダ花散歩も眺めていってください。