ケヤキ花散歩

ケヤキは日本を代表する風格ある大木になる植物・ケヤキは日々の花散歩の楽しみ

　ニレ科ケヤキ属ケヤキ（欅Japanese elm Zelkova serrata）は日本や東アジアが原産の双子葉、高木、落葉広葉樹です。ケヤキは成長すると高さ30m程の大木になり、春先に葉が茂る頃、緑色の目立たない花を付けます。ケヤキの花は雌雄同株で、新しい枝の基部に雄花が、先端に雌花が付きます。雄花の花被片は緑色で4～5枚、雄しべ（4～6）です。雌花は雌蕊1で花柱は２裂します。ケヤキは花期後秋に実（痩果）ができます。ケヤキは硬い幹が建材、建具、樽材、木材として利用価値があり、様々な用途で利用されています。ケヤキをケヤキ花葉写真、ケヤキ花葉観察地図、ケヤキ花葉情報でお楽しみ下さい。

《ニレ科ケヤキ属ケヤキ欅Japanese elm Zelkova serrataの花葉写真・花葉観察地図》

　ケヤキ（欅）は日本や東アジアが原産の双子葉、高木、落葉、広葉樹です。ケヤキは成長すると高さ30m程の大木になり、春先に黄緑色の若葉を茂らせます。初夏が近いころに東北仙台の駅前を花散歩していると、ケヤキの若葉が輝いて見えました（撮影2022.5.02）。

　ケヤキ（Japanese elm）は成長すると高さ30m程の大木になり、春先に葉が茂る頃、緑色の目立たない花を付けます。ケヤキの花は雌雄同株（雌雄異花）で、新しい枝の基部に雄花が、先端に雌花が付きます。雄花の花被片は緑色で4～5枚、雄しべ（4～6）です。雌花は雌蕊1で花柱は２裂します。春に横浜山下公園を花散歩していると、ケヤキの新しい枝の基部に咲く雄花が観察できました（撮影2014.4.10）。

　ケヤキ（Zelkova serrata）は花期後、秋に実（痩果）ができます。またケヤキは秋から初冬になると赤色、褐色などに紅葉します。初冬に大阪服部緑地公園を花散歩していると、ケヤキの素晴らしい紅葉が観察できました。

　ケヤキ（欅）は、街路樹として優れた樹木です。落葉樹のケヤキは真っすぐに成長し夏は心地よい日影を作り、秋から冬は紅葉そして落葉し陽だまりを作ります。またケヤキの並木道はビル風や風雪から、街路を守ります。初夏が近いころに仙台青葉通を花散歩していると、新緑のケヤキ並木が目に鮮やかでした（撮影2023.5.02）。仙台青葉通のケヤキ並木は、東北を代表するシンボルツリーとなっています。

《ニレ科ケヤキ属ケヤキ欅Japanese elm Zelkova serrataの花実葉情報》

植物名	ニレ科ケヤキ属ケヤキ　漢字　欅　英語　Japanese elm　中国語　榉树
学名	Zelkova serrata　他
科名	ニレ科　Ulmaceae
属名	ケヤキ属　Zelkova
花期	春の花
花色	緑色
原産	日本、東アジア
観察地	横浜、東京都、仙台、長野、京都、香川、他
特徴	双子葉、落葉広葉樹、高木、ニレ科、種子で増える、日本原産、樹高約30m、葉（卵形、互生、鋸葉）雌雄同株、雌雄異花、花色（緑色）、雄花（花被片緑色4～5枚、雄しべ4～6）、雌花（雌蕊1花柱２裂）花期後実（痩果）、日当たりの良い場所を好む、大木となる、樹齢1000年以上
利用	建材、建具、樽材、街路樹、公園樹、製材、他
意味	ケヤキ＝欅、Japanese elm＝日本のニレ（楡）、中国語＝榉树属名Zelkova＝from Georgian”stone pillar”＝グルジア（ジョージア）語の「石の柱」の意味種名serrata＝from Latin means”saw-like”＝古代ラテン語で「鋸状（葉が鋸歯）」の意味

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《ニレ科ケヤキ属ケヤキ欅Japanese elm Zelkova serrataの花葉写真・花葉観察地図》

　ケヤキ（Zelkova serrata）は日本を代表する樹木のひとつで、樹齢1000年以上になるものもあります。ケヤキは建材、建具、樽材、街路樹、公園樹、製材、他に幅広く利用されます。「街路樹が邪魔」という声も時々聞かれますが、仙台定禅寺通りや東京丸の内仲通り、渋谷区表参道、金沢香林坊など高級な商店街ではケヤキ並木道は大切にされ、地域の活性化とその地域の価値を高めています。初夏に東京丸の内仲通りのケヤキ並木道を花散歩していると、街路樹の下のテーブルで休む人や談話する方も多くみられました（撮影2022.5.06）。

松本城近くの中央分離帯のケヤキ大木写真（撮影2016.7.27）

　ケヤキ（Japanese elm）は成長すると高さ30m程の大木になり、樹齢も1000年を超えるものもあります。夏に松本城近くの松本神社を花散歩していると、車道の中央分離帯にしめ縄を巻いたケヤキの大木がありました（撮影2016.7.27）。ケヤキの大木は枝を切られ、細々と命を保っているようです。新参者の車社会に対抗するには、しめ縄を巻いて対抗するしかないのかもしれません。

《ニレ科ケヤキ属ケヤキ欅Japanese elm Zelkova serrataの花葉写真・花葉観察地図》

　ケヤキ（欅）は高木落葉樹で、秋になると紅葉し落葉します。ケヤキの紅葉はイロハモミジなどよりも早く、木枯らしが吹く前から紅葉する年も多いです。11月の上旬に横浜美術館前のケヤキ並木道を花散歩していると、ワイシャツ姿のサラリーマンと紅葉したケヤキ並木が印象的でした（撮影2014.11.06）。

　ケヤキ（Zelkova serrata）はニレ科ケヤキ属の植物で、ケヤキ属の植物はアジアから南ヨーロッパに6種ほどが知られています。ケヤキ属の属名Zelkova＝from Georgian”stone pillar”＝グルジア（ジョージア）語の「石の柱」の意味です。ケヤキ属の植物の幹は非常に硬く「石の柱」の様だからです。ケヤキの硬い幹を古くから建材、建具、樽材、木材、和太鼓、船材などに利用してきました。宮城みちのくふるさと村を訪問すると、ケヤキの大木の素晴らしい幹が観察できました（撮影2021.11.14）。

　ケヤキ（Japanese elm）の種名はserrata＝from Latin means”saw-like”＝古代ラテン語で「鋸状（葉が鋸歯）」の意味です。ケヤキの葉は鋸歯状で、他のケヤキ属の葉に比べ深く切れ込んでいるからです。初夏に岩手県御所湖畔を花散歩していると、ケヤキの若葉の鋸歯が観察できました（撮影2022.5.05）。

　ケヤキ（欅）は若葉の緑色の葉も素晴らしいですが、ケヤキの秋の紅葉も見事です。ケヤキの葉は条件により、褐色から赤色に紅葉します。初冬の夕刻に大阪中之島を花散歩していると、重要文化財の中之島公会堂を背景にケヤキ並木が赤色に染まって見えました（撮影2014.11.26）。

《ニレ科ケヤキ属ケヤキ欅Japanese elm Zelkova serrataの花葉写真・花葉観察地図》

東京駅のシンボルツリーのケヤキの若葉の緑色は目に鮮やかです

京都平安神宮大鳥居前のケヤキ紅葉写真（撮影2013.11.09）

京都平安神宮大鳥居前のケヤキの紅葉は琵琶湖疎水に映えます

　ニレ科ケヤキ属ケヤキ（欅Japanese elm Zelkova serrata）は、日本が原産のたくましい大木となる有用な植物です。ケヤキ（欅）は建材、建具、樽材、木材など様々に利用されてきました。ケヤキ（欅）と同じニレ科のニレと同じ部分と異なる部分を観察してみるのもおもしろいです。このページの中で皆様が気に入ったケヤキ（欅）の花葉写真が、一枚でもあれば幸いです。

　ケヤキ（欅）花葉散歩を、楽しんでもらえたでしょうか？ケヤキ（欅）の大木は、四季の花散歩の楽しみです。皆様もこのページの地図を片手に、ケヤキ（欅）花葉散歩を楽しんでください。ケヤキ（欅）花葉散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。なお資料写真の背景がボケていますが、ケヤキ（欅）の花葉が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらトチノキ花散歩も眺めていってください。