ボタン花散歩

ボタンの華やかで高貴な花は薫風に揺れます・ボタンの花は初夏の花散歩の楽しみ

　ボタン科ボタン属ボタン（牡丹Peony Paeonia suffruticosa）は中国原産の双子葉、落葉小低木です。ボタンは春に互生、二回三出の複葉を付け、成長すると1.5m～3m程になります。ボタンは春から初夏に大きさ20cm程の赤色、白色、紫色の花を咲かせます。ボタンの花は花弁5、がく片5で、雌蕊3～5、雄蕊多数です。ボタンは薬草としても知られています。ボタンの華やかで高貴な花は、初夏を告げる花として古代から人気があり、絵画や文学にも登場します。ボタンをボタン花写真、ボタン花観察地図、ボタン花情報でお楽しみ下さい。

《ボタン科ボタン属ボタン牡丹Peony Paeonia suffruticosa花写真・花観察地図》

　ボタン科ボタン属ボタン（牡丹Peony Paeonia suffruticosa）は中国原産の双子葉、落葉小低木です。ボタンは春に互生、二回三出の複葉を付け、成長すると1.5m～3m程になります。ボタンは春から初夏に大きさ20cm程の赤色、白色、紫色の花を咲かせます。春に横浜公園を花散歩していると、ピンク色のボタンの花が見頃でした（撮影2019.4.21）。

北京市円明園に咲く薄紅色のボタンの花写真（撮影2012.5.9）

　初夏に北京市にある世界遺産円明園綺春園を花散歩していると、綺春園に薄紅色のボタンの花が咲いていました（撮影2012.5.9）。ボタン科ボタン属ボタン（牡丹Peony Paeonia suffruticosa）は中国原産の植物です。ボタンは落葉低木で春に互生、二回三出の複葉を付け、初夏に直径10cm以上の大輪の花を付けます。ボタンの花は赤色、白色、紫色、黄色など様々な花色があります。ボタンの花弁は5、がく片は5で、雌蕊3～5、雄蕊多数です。

北京市紫禁城御花園に咲く白色のボタンの花写真（撮影2012.5.10）

　初夏に北京市にある紫禁城御花園を花散歩していると、白色のボタンの花が咲いていました（撮影2012.5.10）。紫禁城御花園は中国明朝、清朝皇帝の花畑です。ボタンは中国を代表する高貴な花です。明朝、清朝皇帝や妃達もこの紫禁城御花園に咲くボタンの花を愛でたことでしょう。紫禁城御花園に咲く白色のボタンの花は八重咲きでした。

鎌倉長谷寺に咲く薄紅色赤色のボタンの花写真（撮影2006.4.22）

　初夏が近づく鎌倉花の寺長谷寺境内を花散歩していると、薄紅色赤色のボタンの花が花傘の下に優雅に咲いていました（撮影2006.4.22）。中国大陸原産のボタンの花はあまり雨を好まないので、傘で雨を防ぐと花持ちが良いようです。鎌倉長谷寺のボタンの木は高さ1.5m程あるものもあります。ボタンの木（落葉低木）は、高さ3mにも成長することがあるそうです。参照鎌倉はボタン満開

　ボタン（牡丹Peony Paeonia suffruticosa）は中国原産の双子葉、落葉小低木です。ボタンは春に互生、二回三出の複葉を付け、成長すると1.5m～3m程になります。ボタンは春から初夏に大きさ20cm程の赤色、白色、紫色の花を咲かせます。春に広島県耕三寺境内を花散歩していると、ボタンの花が見頃でした（撮影2018.5.4）。

《ボタン科ボタン属ボタン牡丹Peony Paeonia suffruticosaの花情報》　　

植物名	ボタン科ボタン属ボタン　漢字　牡丹　英語　Peony 中国語　牡丹
学名	Paeonia suffruticosa　他
科名	ボタン科
属名	ボタン属
花期	初夏の花（稀に冬）
花色	赤色花　白色花　黄色花　紫色花
原産	中国
観察地	鎌倉市、横浜市、横須賀市、東京都、奈良県、京都府、北京市、台北市　他
特徴	双子葉、落葉小低木、ボタン科、ボタン属、主に接木で増える、成長すると約1.5～3m、葉は互生二回三出複葉、花色（赤色、紫色、白色）花弁5、がく片5、雌蕊3～5、雄蕊多数果実（さく果）、ボタン園、鉢植え、盆栽、庭木、薬草
利用	鑑賞、ボタン園、鉢植え、盆栽、薬草（牡丹皮、中医薬学院）、文学、絵画
意味	ボタン＝牡丹（中国語牡丹Mudan）、Peony＝「神々の医者：ギリシャ神話から」の意味 Paeonia＝芍薬の意味（ボタン属名）、Paeon＝Paean＝ギリシャ神話の医術の神の意味 suffruticosa＝「小低木状の」を意味、ボタンの樹形形態から

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《ボタン科ボタン属ボタン牡丹Peony Paeonia suffruticosa花写真・花観察地図》

初夏が近い奈良長谷寺に咲くボタンの花写真（撮影2014.4.30）

　ボタンの学名はPaeonia suffruticosa 他ですが、Paeonia＝芍薬（シャクヤク）の意味（ボタン属名を表す）です。Paeonia＝Name from Latin word 'Paeon'=Paean＝ギリシャ神話の医術の神の意味です。ボタン（シャクヤク）の持つ、素晴らしい薬効を表しています。初夏が近い奈良長谷寺を花散歩していると、大輪の素晴らしいボタンの花が咲いていました（撮影2014.4.30）。

　ボタンの種名suffruticosa＝ラテン語で「小低木状の」を意味します（ボタンの樹形形態から）。ボタンは小低木でありながら、大輪の花を咲かせる春から初夏を代表する花です。春に東京にある浜離宮恩賜庭園を花散歩していると、薄紫色の大輪のボタンの花が東京のビル群を背景に咲いていました（撮影2015.4.23）。

奈良當麻寺に咲く赤色のボタンの花と三重塔写真（撮影2010.5.2）

　初夏が近づく頃に奈良當麻寺奥の院を花散歩していると、２塔の国宝の三重塔（東塔、西塔）を見下ろす丘の上に赤色のボタンの花が咲いていました（撮影2010.5.2）。奈良當麻寺に咲く赤色のボタンの花も華やかです。

《ボタン科ボタン属ボタン牡丹Peony Paeonia suffruticosa花写真・花観察地図》

奈良當麻寺奥の院に咲く黄色いボタンの花写真（撮影2010.5.2）

初夏が近づく頃に奈良當麻寺奥の院を花散歩していると、黄色いボタンの花が咲いていました（撮影2010.5.2）。奈良當麻寺の創建は定かではありませんが、飛鳥時代頃のエキゾチックな顔立ちの仏像が立ち並んでいます。奈良當麻寺はボタンの寺としても有名ですが、ボタンの花も仏教文化と共に中国大陸から渡ってきたのでしょうか？

　暮れに奈良長谷寺を花散歩していると、長い登楼脇の雪囲いの中に紫色の寒牡丹が咲いていました（撮影2009.12.30）。寒牡丹はボタンPeony Paeonia suffruticosaの二季咲きの変種ですが、雪囲いの中で咲くその姿もけなげです。

京都大覚寺辰殿の狩野山楽重要文化財牡丹図写真（撮影2008.12.31）

　暮れに京都大覚寺辰殿を訪問すると、狩野山楽の描いた重要文化財牡丹図がありました（撮影2008.12.31）。京都大覚寺辰殿に描かれた重要文化財牡丹図は、白色のボタンが写実的に描かれた日本が誇る見事な作品です。

北京市円明園長春園含経堂廃墟前に咲く紅色のボタンの花写真（撮影2012.5.9）

　初夏に北京市にある世界遺産円明園長春園を花散歩していると、長春園含経堂遺跡前に多数の見事なボタンの花が咲いていました（撮影2012.5.9）。長春園含経堂は清朝夏の宮殿の中心的な施設です。多数の見事な紅色のボタンの花は、戦乱の悲惨さを忘れさせてくれます。

奈良當麻寺奥の院に咲く大株大輪のボタンの花写真（撮影2010.5.2）

　奈良當麻寺奥の院を花散歩していると、大株大輪のボタンの花が咲いていました（撮影2010.5.2）。このボタンは高さ2m程もあり、花の大きさも直径20cm程もあります。大株大輪のボタンの花も見事です。中国から薬草（牡丹皮、中医薬学院）として伝来したボタンは、その花の素晴らしさから多くの文学や絵画にも描かれ日本に定着しています。

東京浜離宮庭園に咲く白色のボタンの花と5個の雌蕊写真（撮影2005.5.3）

　初夏が近づく東京浜離宮庭園を花散歩していると、ボタン園に白色のボタンの花が咲いていました（撮影2005.5.3）。ボタンの花の中心を見ると、5心の雌蕊が見えます。ボタンの雌蕊は、3～5個あります。上のボタンでは5個の雌蕊の子房が、もう膨らんでいるのが見えます。またすでにボタンの雄蕊多数は、もう枯れているようです。ボタンは結実すると初夏に果実（さく果）ができます。日本ではボタンは主に接木（つぎき）で増やしますが、種子から増やすことも可能です。参照浜離宮花散歩

《ボタン科ボタン属ボタン牡丹Peony Paeonia suffruticosa花写真アルバム》

北京市円明園長春園含経堂廃墟前に咲く紅色のボタンの花写真（撮影2012.5.9）

北京市円明園長春園含経堂廃墟前に咲くシンプルな紅色のボタンの花も素晴らしい

真冬の奈良長谷寺に咲く紫色の寒牡丹と雪囲いも風情がある

奈良當麻寺奥の院に咲く大株大輪のボタンの花写真（撮影2010.5.2）

奈良當麻寺奥の院に咲く大株大輪のボタンの花と山門も似合います

浜離宮庭園に咲く白色の大輪のボタン花写真（撮影2015.4.23）

浜離宮恩賜庭園に咲く白色の大輪のボタンの花は目にまぶしい

約400年前に武将によって描かれたボタンの花図（撮影2012.2.4）

羽田第2ターミナルDiscovery Museumに展示された約400年前に武将によって描かれたボタンの花図も見事

奈良當麻寺奥の院に咲く大株大輪のボタンの花写真（撮影2010.5.2）

奈良當麻寺奥の院に咲く赤色のボタンの花と新緑は目に鮮やか

初夏が近い奈良長谷寺に咲くボタンの花写真（撮影2014.4.30）

初夏が近い奈良長谷寺に咲く薄紫色のボタンの花は印象的です

故宮博物館皇極殿珍宝館に展示された宝石で造られたボタンの花（撮影2012.5.10）

故宮博物館皇極殿珍宝館に展示された宝石で造られたボタンの花も豪華

初夏が近い奈良長谷寺に咲くボタンの花写真（撮影2014.4.30）

　ボタン科ボタン属ボタン（牡丹Peony Paeonia suffruticosa）は中国原産の藤紫色の高貴な植物です。ボタンの豪華で上品な花は、古くから世界中で親しまれています。ボタンは初夏の訪れを告げる花で、初夏の花散歩には欠かせない植物です。同じボタン科のシャクヤクと同じ部分と異なる部分を観察してみるのもおもしろいです。このページの中で皆様が気に入ったボタンの花写真が、一枚でもあれば幸いです。

　ボタン花散歩楽しんでもらえたでしょうか？ボタンの上品で豪華な花は、初夏の花散歩の楽しみです。皆様もこのページの地図を片手にボタン花散歩を楽しんでください。ボタン花散歩を楽しめば、体も心もリフレッシュできそうです。なお資料写真の背景がボケていますが、ボタンの花が主役ですのでお許し下さい。よろしかったらデルフィニウム花散歩も眺めていってください。